銃剣道とは

銃剣道はフランス式銃剣術(バヨネッタ)を祖とし、1884年、日本に導入された際に槍術の技を組み込んで完成されたものとなっております。
導入当時は『銃剣格闘』と呼ばれその後『銃剣術』と変化していきましたが、相手を押し倒す等の現在の銃剣道にはない技も多くありました。第二次世界大戦後(昭和31年)に日本武道館が認定する九武道の銃剣道として確立する際にそういった『道』に反する技は全て反則となりました。
銃剣道は、全力の突きによる爽快な一本がその魅力となっており、見ていてわかりやすく、やってみて面白い武道となっております。
基本的に覚える動作は『突く』動作と相手の剣を『払う』動作のみであり、覚えることが少ない分奥が深い武道です。
少年種目(高校生)と成年種目(大人)は国民体育大会の正式種目にもなっております。

武具紹介

木銃

小学生以下と中学生以上で長さが異なります。
小学生以下は133.5cm、800g以上。中学生以上は166cm、1,100g以上。
木銃の先端には衝撃の吸収及び滑り止めの役目をもったゴム(タンポ)が着いています。

防具

防具は、剣道の防具に似ていますが、細部が銃剣道用に改良されております。
面は喉部を強化しており、左小手も親指付け根部を強化してあります。
右手は木銃を握りやすくするため、小手ではなく『指袋』という革製の手袋を装着します。
胴と垂は剣道とほぼ同じですが、胴の下には『裏布団』という突きが外れてもショックを吸収するものを装着し、左肩から左胸にかけて銃剣道専用の『肩』を装着します。

試合場

銃剣道の試合場は、10m×10mとなっております。